思うこと

世の女性は和牛の川西さんが好きすぎる。

和牛

『和牛のモーモーラジオ』というラジオ番組を毎週聞いている。

お笑いに疎く、あまり詳しくはないのだが、一度聞いただけで川西さんがとても素敵な方だという事がわかった。

それから毎週水曜日、必ず和牛のラジオを聞くようになった。

後から、川西さんは抱かれたい芸人ランキングにランクインするようなモテ男だという事も知った。

「今私は何に怒っているでしょうクイズを出す女性」と「点と点が繋がらない男性」


さて、川西さんのどこがいいかという話をするために、男女のすれ違いについて話をする必要がある。私は以前から「男性は点と点が繋がらない人が多い」と言うような事を感じていた。

よくTwitterなどで「今私は何に怒っているでしょうクイズ」を出す女性がいるという事が話題にあがるが、まさにあれは男性が点を点のまま捉えているから起きているのだと思っている。

先日我が家でこのような事があった。

「今日Aに行かなくちゃいけない……(涙)」と伝えた日に夫がなぜか飲みに出かけて深夜の2時まで帰って来ない。

常々私はAに行くとBの事を思い出して辛い、傍にいてほしいというような事を伝えていた。それを分かった上で帰って来ないなんて、なんて思いやりのない人だ!と憤りを感じてしまった。腹が立って連絡を返せなくなり、否応なしに「今私は何に怒っているでしょうクイズ」を出した形となった。

夫は帰宅早々「なんで連絡を返してくれないの?」「何を怒っているかわからない」と言った。よくよく聞いてみるとAに行くことはわかっていたがBのことは全く頭に思い浮かばなかったそうだ。

この時私は「あ、点と点が繋がっていない…」と思った。

私の頭の中では「A→B→しんどい→夫の帰りが遅い→連絡を返せない」というように点と点が線になり、感情が生まれている。けれど夫は、A、B、飲み会、帰って来る時間、なぜか妻が怒っている、というようにすべてが点のままで、Aからの流れで私が怒っている事に気づかない。

要するに、線にして繋げる想像力がないのである。逐一何が起きているのか、全てを説明しなければわかってくれない。これは夫に限った事ではない。多くの男性が私の怒りを理解できないだろう。

しかしここで私は思った。

川西さんなら絶対わかってくれる。

『モーモーラジオ』で川西さんが見せた圧倒的な想像力

話を戻す。

私が『和牛のモーモーラジオ』を最初に聞いたのは去年の五月の事。視聴者からの相談のお便りから始まったこの回を、少し紹介させてほしい。

配達の仕事をしている兄がいます。兄が配達をしている小さな居酒屋さんの店員さんに恋をしてしまいました。清楚で笑顔で可愛らしく愛想のいい方らしいのです。その方は、兄が配達に行くといつも笑顔で「お疲れ様です」と声をかけてくれて、兄がマスクをしていた日にもお大事にとのど飴をくれたこともあったそうです。兄はそれをとても嬉しそうに話していました。しかし小心者の兄は、まだその女性の連絡先も聞けていないのです。配達時にたまに会話する程度。妹の私が言うのは何ですが、兄はまじめで家族思いでとても優しい人です。そんな兄には何とか幸せになってほしいです。そこで、和牛のお二人には何かアドバイスをしていただきたいです。

この相談に対して川西さんはこう回答した。

・恐らくまだ距離感をはかっている状況
・感触次第ですぐに連絡先を聞いてもいい
・これは水田君の作戦ありきのアドバイスの方がいいと思う

そして水田さんは、こう答えた。

・男女のグループで居酒屋に行く。女友達に「あんた本当そんなんだから彼女出来ないのよ」というような事を店員さんに聞こえるように言ってもらう
・もしくは店員さんに直接「こいつ本当性格もいいし、優しくて真面目な男なんだけどさぁ!」と女友達に言ってもらう

更にこれを聞いた川西さんはこう考える。

・店員さんの事をいいと思っているのに女友達を連れて行ってはいけない
・その展開は女友達の回し力に頼りすぎている
・そもそもこのお兄ちゃんは女友達が多いタイプではない気がする
・連れて行くなら女友達よりも妹さんの方が好感が持てる

わかるだろうか、この川西さんの圧倒的な想像力。

たった300文字ほどのお便りから得られる些細な情報を全て拾い集め、お兄ちゃんの性格と環境を導き出す。更にその上で、店員さん(好きな人)から見ても好感を持てる方法を探し出しアドバイスする。

完璧だ。

川西さんは、点と点を線にして話をより現実味のあるものにして問題を解決することが出来るのだ。この対応は、クソモテる。信じられないくらいモテるに決まっている。

川西さんがモテる理由

点と点を繋げるためには、想像力が必要である。想像力がなければ、全ては孤立した情報のままだ。そして想像力はコミュニケーションに必要不可欠である。相手がどのような気持ちでどういう状態なのか、想像力がなければ一切わからない。

私は、川西さんの想像力の高さが本当に本当に好きだ。きっと、ラジオを聞いている女性の多くがそう思っていると思う。

前述の回以外にも川西さんはいつも相手の事を想像して、寄り添って、優しく導いてくれる。聞いていてとても安心できるし、気分がいい。

世の中には、寄り添ってくれる人も優しい人もたくさんいるけれど、その人に想像力が備わっていないと、検討違いな方向に寄り添われたり、不要な優しさを受ける羽目になる。けれど川西さんが検討違いな事をするなんて、恐らくない。

“川西さんは、きっと私がうっかり「今私は何に怒っているでしょうクイズ」を出しても、正解してくれるに違いない”という、過剰な期待が、世の女性たちの根幹にある。

あと、みんなあの顔が好きである。

ABOUT ME
ichinooikawa
編集・ライター・ステップファミリー・ホームパーティーマニア。猫と夫と息子と娘。20時以降は飲酒している。夫と漫画が大好き。